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よくある質問
債務整理後の住宅ローンについて
債務整理と住宅ローンとの関係を考えるにあたり、多くの債務者は、大きく分けて2つの懸念に遭遇します。
1. 債務整理前から続く住宅ローンを、債務整理後に保持できるか。
2. 債務整理後に住宅ローンを組むことができるか。
1. に関してはけして無理な話ではありません。とは言え、ある程度定期的な収入がないと当然返済ができるはずもありません。このため、たとえば公務員やサラリーマンのような安定性のある職業や、パートやアルバイトであってもきちんと毎月の収入が確保されているのであれば、任意整理や個人再生を用いることにより、住宅ローンのみを除外して債務整理を行うことが可能となります。
ただし、住宅ローンは長期にわたり返済をするものです。このため、アルバイトやパートのような解雇されやすい職業の場合、法的にはローンを除外した債務整理が認められたとしても十分な注意が必要となります。
また、住宅ローンを利用すると言うことはマイホームを維持できると言うことでもあります。マイホームを持つ場合には水道光熱費はもちろんのこと、固定資産税を始めとする各種の税金など、思わぬ出費を強いられることになります。この点に関してもしっかりと考えを持つことが大切です。
2. の「債務整理後に住宅ローンを組むこと」については、債務整理の直後であっては少々厳しいと言わざるを得ません。これは債務整理後のクレジットカードの取得においても共通することですが、カードでショッピングをしたり、ローンを組んだりすることは、信販会社や銀行からすれば、借金をすることと同義だからです。
債務整理をすることで借金を大きく減らしたり、なくしたりした直後に「借金をしたいのだけれど」と言われても、まず相手はお金を貸しません。このためには最長で5年程度は信用を回復するためにまじめにコツコツと働くことが不可欠。どうしても債務者の名義でマイホームを建てねばならないのであれば、堅実な生活を送って、ある程度の時期が経った頃に少額だけを借りて融資が受けられるかどうかを、住宅ローンの申請の可否に対する目安にしてみましょう。