金融業者の分類
ヤミ金とは、各都道府県に届出を出していないいわゆる「もぐり」の貸金業者です。貸金業者と言ってもその実態は悪質な犯罪組織に過ぎません。
ヤミ金から借入をする人のほとんどが多重債務者です。わざわざ好き好んで極端に金利が高く、見るからにあやしげな業者から借入をしたい債務者などいるはずがないためです。
ただし、ヤミ金は小口・零細のサラ金に偽装していることも多く、また駅前の看板持ちや三流雑誌の広告などで「低金利キャンペーン」や「ブラックOK」などのキャッチコピーで顧客を募ることがあります。何も知らない人がこのような業者に引っかかってしまうと、後々大変なことになります。
ヤミ金業者は法律的な規制が一切存在しません。このため、たとえば10日で1割と言うような高金利であることが特徴。ただし、その実態はまったく異なり、10日で1割と言われたために借入をした債務者が、10日後に利息をつけて返済をしようとしたところ、返済日の前までに連絡が必要と言われて返済ができなかったり、また1割の金利と言われたにも関わらず、百倍・千倍の金利を求められたりしたなどと言う話も少なくありません。
またヤミ金の取立は暴力・恫喝・恐喝とほぼ同じ意味です。「目玉や内臓を売れ」と言われたり、「家族を飯場や風俗店で働かせろ」などと言われたりすることは日常茶飯事です。これらは明白な犯罪ですが、では警察に駆け込めば問題が解決するかと言えば、警察は基本的にヤミ金問題に関して消極的です。「民事不介入」を理由に断られることが多く、仮に警察官個人が善意でヤミ金業者に対して連絡をしてくれても、ヤミ金側は所在地を明かさないため、問題が解決しないまま、後日債務者に対して「よくも警察に言ったな」とばかりに債務者の家族や勤め先にし烈な嫌がらせをしてくるパターンがほとんどです。
ヤミ金問題を未然に防ぐには、まずは聞いたことのないサラ金や怪しげなキャッシングの広告には関わらないことです。それでも万一、ヤミ金業者に引っかかってしまった場合、当所にご相談下さい。