お役立ち情報
借金の一本化と多重債務問題
借金の一本化とは複数の貸金業者から借金をした人が、銀行などのような低利の金融機関からお金を借り入れ、それによって高利のサラ金業者に返済をすることを指します。
借金の一本化は多重債務者の人が考える手段です。サラ金業者や信販会社に返済をするため、別の債務者から借金をする。このように複数のサラ金や債権者から借金をすることを多重債務と呼びます。このような多重債務状態に陥ると返済は急激に苦しくなります。毎月10日にA社に返済をし、15日にB社に返済をし、18日にはC社、25日にはD社……。数日おきに数万ずつを返済してゆくことなど、普通の人にはできません。このため、多重債務者の多くがそう遠くないうちに生活に破綻をきたします。
借金の一本化は意味があるか
借金の一本化そのものはまったく意味がないとは言い切れません。これは返済日を一本に絞り、かつ低利での返済が行えるためです。
しかし、借金問題の解決に対して効果的かと問われるとそこには疑問が残ります。なぜなら借金の一本化を図る時点で債務者は多重債務に陥っているため、審査に厳しい銀行が債務者に融資を行なう可能性は非常に低い上、よしんば融資を行なってくれたとしても、多重債務で生活が苦しい債務者に長期的に返済ができる確率はけして高くはないためです。しかもしっかり手元の現実を見据えると、借金の一本化を図るため、銀行に審査をお願いしては断られることを繰り返しているうちにサラ金への返済日は瞬く間に訪れます。
このように借金の一本化は難易度が高い上にリスクが高く、しかもそのリスクに見合った成果は得られません。
一本化よりも任意整理を活用する
借金の一本化を図る段階ならば、銀行の融資をあてにするよりも任意整理を行った方がはるかに効率的に問題を解決できます。任意整理は金利をカットできるため、低利の銀行よりも確実かつ効果的に借金をできるためです。加えてデメリットが少ないため、日常生活においても支障をきたしません。このように、一本化によって一時的な延命措置を図るよりも任意整理を行った方が多重債務に対しては効果的なのです。