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ブラックリストは存在しない
借金問題で返済に苦しみだしてきた債務者の方の中には、ブラックリストについて調べたこともあるはずです。一般的なイメージとして、ブラックリストとはサラ金業者や銀行などの金融機関が、借金の返済ができなくなった債務者の名称を記したものとされています。
しかし、実際のところ金融機関に「ブラックリスト」と言われるものは存在していません。サラ金などで滞納をし、返済ができなくなった人は「事故情報」として記載されますが、この事故情報には軽重があります。
たとえば、一般的なサラリーマンがクレジットカードでちょっとした買い物をした後、先に銀行口座から水道や電気料金の引き落としがされたため、たまたま口座の残高が足りなくなったとします。これも「事故情報」です。
しかし、そのような場合は信販会社からすぐにサラリーマンに連絡が入ります。この結果、サラリーマンはあわてて別の口座からすぐにお金を振り込んだとしましょう。この間が僅か一日か二日ならば「事故情報」は即座に抹消されます。なぜなら、信販会社にとってはそのような問題は日常茶飯事であり、いちいち相手にしていたらきりがないためです。
滞納や踏み倒しなどの事故情報が問題となる
では、重い問題として取り扱われる事故情報とはどのようなものでしょうか。
以下に幾つかの例を挙げてみましょう。
滞納・延滞
借金の返済が一定期間よりも遅れた場合や、幾度も支払いが遅れた場合には事故情報として記載される可能性があります。
保証人の返済
保証人に借金の請求が回ることは、債務者本人が借金を返済できないか、もしくは返済をする気がないかのどちらかを意味しています。このため、事故情報として記載されます。
債務整理を行った場合
債務整理を行うと事故情報として記載されます。ただし、事故情報として記載される期間は概ね5年であり、最長でも7年経てばほぼすべての事故情報が抹消されます。
債務整理を行うと言うことは借金をしないと言うことと同義です。一般の人でサラ金から借金をする人の数は多くはありません。またカードを持っていない人などは当たり前のように存在しているのです。
債務整理をしたらクレジットカードが作れないとか、サラ金から借入ができないなどと嘆くことはそもそもの筋道からして間違っています。事故情報として記載されているので借金ができないと言うことは、もう二度と借金をしないと言う強い意思をさらに推し進めてくれるものだと思えば、何一つとして生活に問題はありません。