任意整理とは
レストランの入り口には食品サンプルがあります。しかし、それはほんの一例。よほど「これだ!」と思わない限り、普通の人は、店内に入って渡されるメニューから食事を選びます。
任意整理は柔軟性に富んだ債務整理です。お客様のわがままを存分に盛り込むことができます。下記のQ&Aはあくまでも一例。レストランの入り口のサンプルと同じです。
当所にご連絡してくださるならば、お客様は、「これはどういうものなの?」「こういうふうにもできない?」思う存分訊いてみてください。アレンジもしてみてください。お客様が思う以上の裏メニューをご提示できることでしょう。
任意整理とは
そもそも任意整理とは何か
任意整理とは債務整理の一種で公的機関を用いず、弁護士・司法書士が債務者の代理として債権者と直接交渉を行うものです。裁判所等を用いないため、周囲に借金の存在を知られることなく、また必要に応じて和解交渉の可否が選べるため、最も柔軟性に富んだ債務整理だと言えます。
他の債務整理とどこが違うのか
任意整理が他の債務整理と大きく異なる点は二つあります。一つは他の債務整理のように公的機関を利用しないため、他の債務整理よりも手軽かつ迅速に借金の整理ができること。そしてもう一つは他の債務整理のように減債交渉にのみ留まらず、過払い金の返還請求により、大きく借金を減額できることにあります。
任意整理はどのように借金を減らすものなのか
任意整理で借金を減らす場合、最も効果が大きいものが過払い金の返還との相殺です。とくに長期にわたって借金をしている場合、借金が一度になくなるか、場合によってはお金を取り返すことすら可能です。また、任意整理を行うと金利が付かなくなるため、金利分を減らすことも加えられます。返済についてあまり余力がない場合、金額よりも返済期間を大幅に延長してもらうことで、月々の返済額を一度に減らすと言う方法もあるのです。
大切な人や財産への配慮
任意整理を行うと、家族に借金のことを知られないか
債務者本人が任意整理を行ったと家族に告げない限り、借金の整理をした事実を家族に知られることはありません。そもそも債務整理は債務者が弁護士・司法書士を代理として、債権者と交渉する方法です。この手続きにおいては、家族はまったく関係がない上、官報にも記載されないので、秘密を知られる可能性はゼロだと言っても過言ではありません。
連帯保証人に請求が行かないか
任意整理は債務整理をしたい業者と、債務整理をせずに返済を続ける業者とを選んで整理することができます。このため、連帯保証人が付いている消費者金融は除外し、残ったものだけを整理することが可能です。
勤務先に借金の事実が知られないか
一切ありません。債権者は、債務者から任意整理の委任をされた弁護士・司法書士にのみ連絡し、交渉を行うかたちとなります。
自動車や家のローンは残したいのだけど
問題なく残すことができます。この場合、自動車ローンや住宅ローンなどはそのままに、他の消費者金融のみを任意整理するかたちとなります。
任意整理中の返済および借金
任意整理を行った後、整理中の期間に金利がつくのでしょうか
債務整理期間中の経過利息および将来に支払う利息などはカットできることがほとんどです。任意整理は「そもそも返済できるお金がない」ことが前提で和解交渉を行うため、過去の過払い分の金利は当然のこと、将来利息についても免除の提案をいたします。この提案をきちんと受け入れさせられるかどうかは弁護士事務所のスキルによります。
任意整理を行うと「ブラックリスト」に載ると聞いたのですが
一般の方が考えている「ブラックリスト」とは「融資ができない注意人物リスト」のようなものの印象がありますが、実際には違います。ブラックリストとはCICやKSCなどの信用情報機関に、債務を滞納したり、債務整理を行ったりした人としてチェックされることを示します。信用情報機関にチェックされたことはローンが通らないなどの問題であり、実は人生の一大事ではなく、また債務整理をした記録も5年間で自然と抹消されます。加えてこの情報は調べてもらう相手と本人意外誰も知ることはできません。
任意整理後に借金はできますか
信用情報機関に登録されるため、5年間借金はできなくなります。ただし、この期間に借金をしてしまうと、せっかく債務整理をしたにも関わらず、再び借金地獄に逆戻りになる可能性が高いです。そのため、借金ができないことをデメリットと受け止めず、むしろセーフティネットなのだと前向きに捉えることが大切です。
任意整理と借金の一本化のどちらにメリットがありますか
任意整理です。金利の安い銀行などに借金の一本化を頼んだ場合でも、最低でも5%の年利がかかります。これと比較して任意整理は過去の金利分を引き直した上、将来利息についてもカットされます。このため、任意整理の方が大幅に返済の負担が軽減されます。
一括返済できるほどお金がないので分割で返済したい
可能です。一般的な弁護士・司法書士事務所の場合、分割での返済期間は概ね3年となります。しかし、どうしても3年で支払いができない場合、シン・イストワール法律事務所ならば5年間まで返済期間の交渉を行います。このため、他の債務整理事務所よりも月々の負担が格段に楽になります。
大手の消費者金融から借りた場合、過払い金は発生しないのか
発生します。H22年に貸金業法の改正が施行されるまで、ほぼすべての消費者金融がグレーゾーン金利を用いていました。このため、法律が施行されるまでの消費者金融ならば、大手であれ零細であれ、過払い金の発生していない業者はほぼないと言っても過言ではありません。
その他
遊興費による借金であっても任意整理は可能でしょうか
可能です。自己破産等とは違い、任意整理は公的機関を用いません。そのため、借金の原因について条件は存在しません。
妻(夫)が借金をしたため、任意整理を考えています。
任意整理そのものは可能です。ただし、返済の義務はあくまでも借金をした当事者であり、伴侶は必ずしもその返済義務を負うわけではありません。この点をしっかり理解した上で借金の整理を行うのであれば、問題なく任意整理を行うことができます。
※上記はあくまでも任意整理におけるよくある質問です。
この他、疑問に思った点や債務者一人ひとりが抱えている問題なども含めて、まずは無料相談にお気軽にお問い合わせ下さい。