消費者金融5社から200万円借入、信販会社1社50万円借入、合計250万円の借金

浅田さんの借金の総額は約250万円。５社のサラ金会社とカード会社１社からの借入があります。最初に軽い気持ちで借金をしたところ、すぐに１５万円の融資が受けられたため、それではずみがついてしまい、次々と借金を重ねてしまったそうです。しかし気づいたときには返済の金額がふくれあがってしまい、月収２３万円の浅田さんは到底返済ができなくなったことに気づいたのです。

数ある債務整理の中で浅田さんが選んだものは特定調停。特定調停のための書類の作成方法について幾度か当所に電話相談をしてきたため、詳細を伺うことができました。特定調停は裁判所が選んだ調停員を仲介に、債務者本人が債権者と和解について話し合うものです。一見すると調停員は債務者の味方のように思えますが、実際のところ、彼らの存在はまったくの中立。それに気づかなかった浅田さんはサラ金会社の取立や態度について厳しくあげつらったらしく、話を聞く限り、調停員は思った以上に渋い印象を受けたようでした。結局、和解ができたのは２社。減債額は４０万円として調停が終了。毎月の返済額は１４万円から１２万円へと減ったものの、生活は相当厳しく、浅田さんは現在の仕事のほかにアルバイトを１つ増やすことにしたそうです。

消費者金融4社から300万円の借金

転職先での人間関係がうまくいかず、精神的に重圧を抱えたことで競馬に夢中になってしまった園田さん。サラ金会社４社から総額３００万円もの債務を負ってしまい、耐え切れずに債務整理を行うことにしたそうです。当所は任意整理をお勧めしたのですが、園田さんは債務整理にあまり乗り気ではありませんでした。何度かやり取りを行った結果、まずは園田さんご自身で特定調停を行ってみたいということでした。

園田さんは大分ストレスをためこんでいるようで、当所とのご相談をしている間も声が暗く落ち込んでいる様子でした。園田さんが自分で準備をして特定調停を行いたいといわれたときも、裁判を行うための書類の準備や調停員との話し合いなど、危ぐする点が幾つか散見されたのでそれとなく忠告はしました。結局、話し合いはしたものの、返済のめどがたちそうにないことや、和解が成立しなかったことも含め、もう一度、当所としっかり相談をしてみたいということです。