女性の方
今や債務整理の相談に訪れられるお客さまの二人に一人は女性です。女性の借金の理由は十人十色。家族のために借金を重ね、返済が苦しくなったと言う人もあれば、軽い気持ちで連帯保証人になった結果、多額の借金がのしかかってきたと言う人もいます。ショッピングやレジャーなどで借金を負ったところ、不意に会社が倒産したと言うケースも少なくありません。
いずれにせよ、女性の場合、借金があることを周囲に相談しにくく、一人で抱え込んでしまう傾向があります。また債権回収業者やサラ金からの執ような取立に対し、その場しのぎで言い訳をしようとした結果、周囲の友人・知人にまで借金を重ねるような状況になってしまうこともあります。
ここでは女性の借金問題における注意点を記します。
女性の借金問題における注意点
強い語調にひるまないように
サラ金業者は女性の債務者に対し、ときに違法を承知で強い語調を使ったり、声を荒げたりすることがあります。また債務者が根負けするまで何時間でも返済を迫ることは少なくありません。これらに対し、債務者は気後れしてはなりません。どうしても返せないのであれば、それは返せないのです。相手の口車に乗ってしまうと取り返しの付かない事態になりかねないことを忘れないようにしましょう。
違法な勧誘に要注意
取立屋はときに「善意」と称して仕事をあっせんして来ることがあります。これはたとえ何があっても絶対に受け入れてはなりません。これらのあっせんの内容はほとんどが水商売・風俗店であり、取立屋はこれらを紹介することで秘密裏に紹介料を受け取っているのです。とくに若い女性などが取立屋の「善意」にほだされてしまうと、以降の人生が想像も付かないものとなりかねません。相手が怒ろうがどうしようが、絶対に関わらないことを念頭に置いておきましょう。
コワモテであることは怖くない
サラ金業者は大手であればサラリーマン風の人間も少なくありませんが、小口・零細であればチンピラ同然の格好をしている者も多数おります。これは取立屋として債務者に「なめられること」を一番恐れているためです。逆にその点さえしっかりと頭に入れておけばコワモテの相手であっても怖くはありません。サラ金が万一暴力を振るったりすれば、その場で逮捕・免許も抹消されてしまうためです。
相手から答えを強要された場合
サラ金業者は交渉と言う点では、他の業種よりも頭一つ抜きん出た能力を持っています。ある程度取立に慣れたサラ金業者は相手からの回答を促すため、複数の質問をして債務者の思考を狭め、追い込んでゆきます。たとえば債務者の親族が、ある程度の資産を持っている場合、債務者に対して「親族から借りる」と自発的に言わせる方向に回答を差し向けてくるのです。これを言ってしまうと終わりです。だからこそ、サラ金からわかりきっている答えを促されても「分からない」と返事をすることがさしあたっては大切です。
絶対に関わってはいけないヤミ金
ヤミ金は犯罪の巣窟です。言われるがままに毎週返済をしていったとしても返済が終わることはなく、最終的には必ず風俗店で働かされるか、さもなくば他の犯罪に加担させられることになるでしょう。多重債務に陥った人はヤミ金に手を出したくなるのが常ですが、ヤミ金に手を出して地獄を見るくらいならば、早めに債務整理の相談をした方がはるかに債務者の人生にとってプラスになります。