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債務整理で気になる事務所選び、どうすれば良い?
債務整理の満足度を決めるポイントとして重要なプロセスが弁護士事務所選びです。良い弁護士といえるために必要なのは腕前?人柄?何を重視したらうまくいくのか考えてみましょう。
弁護士を選ぶ際、何に気をつければいいの?
事務所選びをする際に広告を参考にするのも一つの方法なのですが、現在は無数の広告があります。色々見ていてもどこにしてよいのかわからないから知人の紹介の方がいいのかな?と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、紹介された人にそのまま依頼するというのは楽である反面、とても危険な面があります。その人が債務整理に精通しているとは限らないということです。弁護士の取り扱う法律のジャンルは非常に広く、刑事事件、相続、離婚、交通事故、企業法務、そして債務整理など多岐にわたります。ほとんどの弁護士が自分の専門の分野をある程度絞っており、その他の分野はあまり深い知識を持っていないことが普通です。そこまで弁護士の数が多くないのに「何でもできます」と言っているような事務所は広告に偽りありといえるかも知れません。
ですから、最低限クリアしたい条件としては、債務整理が得意であるということを前面に打ち出している人であること、相談に行った時に話しやすいと感じる人柄であることです。弁護士資格さえあるなら大丈夫だろうと安易に知人の紹介を受けてそのまま頼むということは避けなければなりません。こういったケースでは後からやっぱり他の人にすれば良かったと思っても断りづらくなるからです。
それぞれの弁護士により、違うのはどんなところ?
一言で弁護士といっても、都心にオフィスを構える大きな弁護士法人から、本職一人でやっている小さな個人事務所までまちまちです。ですから、仕事のやり方も事務所の規模により千差万別といえるため、事務所選びの際はそれぞれのメリット、デメリットを知っておかなければなりません。大きな事務所では処理がマニュアル化されていて、経験豊富な分だけ判断や進行が合理的であったり、スケールメリットで報酬を安くできる反面、あまり弁護士本人と話ができなかったり、質問しづらかったりといったこともあります。
一方、小さな事務所では毎回所長と直接打合せができて細部までケアしてもらえることもありますが、その事務所で経験のない事例などで少し段取りが悪くなるようなことがあるかもしれません。
また、報酬は現在、各事務所の自由な裁量に任されているため、地域や規模によって報酬の多寡を決めつけることはできず、個別に見積もりを取ってみなければ分からないとも言えます。
仕事ができる弁護士はどうやって選ぶの?
では仕事ができる、腕がいいと言われる弁護士にあたるにはどうしたら良いのでしょうか。
債務整理というのは法律を知っていることも大切ですが、やはり経験やコミュニケーション能力が物をいうところが大きいのです。こなしてきた案件が多ければ強気に債権者と交渉することも可能になりますし、過去の事例に照らしてより依頼者にとって有利な方を選んでくれるといった余裕もあるわけです。
経験が豊富かどうかは相談の段階でいろいろと質問してみると良いかもしれません。たとえば任意整理は何年払いまでできますか?過払い金があった場合、債権者が減額を要求してきたらどのように対応しますか?など色々な方向から聞いてみましょう。自信がなければ消極的なことしか言えないでしょうが、経験豊富な人であれば「100%取りに行きます。もちろんすべての債権者から取れるとは言えませんが、少なくとも最初から諦めることはしません。」のような回答になるのではないでしょうか。
経験に基づく自信と、色々な可能性を示唆するようなアドバイスをしてくれる弁護士であれば依頼者にとって頼もしく感じられるはずです。