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債務超過に陥りそうなときは「先の事は考えない」2
それほどお金がなくても、このようにごく普通に生活をしている人は世界中にいます。それにも関わらず、私たちは借金の返済で悩み、苦しむ。でも、世の中を見渡して比較すれば、実際のところ、借金の悩みはそう大層なものではないのです。
お金や仕事でこんなにキュウキュウしているのは、もしかしたら私たち日本人だけかもしれません。
債務超過に陥りそうなときは「先の事は考えない」
仕事やお金で悩んだ挙句、自殺してしまうなどというは本末転倒です。人はお金のために生きているのではなく、生きていくためにお金が必要なだけ、それも実際のところ、そんなにたくさん必要なわけではありません。
やれ保険だ、年金だ、税金だと次から次へとお金を取られてゆきますが、まず余計なお金を使わずに、今日明日、そして一ヶ月を暮らすだけで考えたら、そんなにお金が必要なわけではないはずです。極端な話、住む場所があって魚が釣れて、家庭農園でもやれば、後は水道光熱費くらいしか支払いは必要ないはずです。
だからこそ債務超過に陥ったときは「先の事は考えない」。これはとても大事なこと。しかし同時に忘れてはいけないことがあります。考えないことと、開き直ることはまったくの別物。「もう知らないよ」と借金から顔を背けても、その間にも借金は黙って利息を増やし続けていきます。そしてあるとき、いきなり給料や財産を差し押さえられてしまうともう生活が立ち行かなくなってしまいます。
では、何をするべきなのか。不安があるときは自分で抱え込まずに、まず専門家に相談をしてみる。これは実はとても大切なことです。
専門家を使いこなす
病気にかかったとき「寝てりゃあ治る」という人がいますが、こういう人ほど、後で取り返しのつかない状況になりやすいもの。動けないような体調になって初めて医者に相談をします。
民間療法だのおかしな漢方だのに凝りだすよりも、身体がおかしいと思ったら専門家である医師に診てもらう。これはとても大事なことです。
借金の問題もこれと同じです。お金で困ったのであれば、先のことを考えずに、まずは専門家に素直に状況を相談してみる。そして借金問題の相談は現在、ほとんどの弁護士・司法書士が無料で受け付けています。要するにいくら「はしご」をしても無料なのです。
いくつもアドバイスを受けて、専門家が出してくれた一番納得のいく内容に自分を合わせる。これをやってみると思いのほか、借金問題は気楽になります。またそれを行うことでもう一つ嬉しいことがあります。それは何か。
同じような苦しみを抱えている人がこの世にはごまんと存在していることに自然と気づくのです。借金の返済で苦しんでいるのは自分だけじゃないんだと思うとホッとすることは間違いありません。
そもそも借金というのは未来からの前借りでもあります。だからこそ、借金で行き詰まると将来に対して大きな不安を覚えてしまうのは自然なことなのです。しかし、そこであえて未来を考えない。しかし同時に借金からも顔を背けない。自分の頭で判断せず、素直に専門家に相談をしてみる。その答えにどうにも納得がいかなければ、いくつもはしごをしてみる。これはとても簡単な行動です。
繰り返しになりますが、お金の問題は命には代えられません。なにが起ころうと命だけはつないでいかねばなりません。たとえば自己破産を行うには、相応に思い切りが必要かもしれません。でも、いざ借金を全部帳消しにしてみると、その瞬間に「なあんだ、こんなどうでもいいことで、自分はこんなに悩んでいたのか」となんとも言えないバカバカしさとともに、驚くような爽快感を覚えることは間違いありません。
言うなればそれは「お化け屋敷」から出た瞬間の青空のようなもの。サラ金であれ、ヤミ金であれ、お金の問題が生じたのであれば、まずは当所までご相談ください。