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内面から借金問題を解決してゆく 2
24時間相手から恨まれ、憎まれ、怒りの気持ちを向けられてほんの少しでも資産を持てばたちどころに裁判で訴えられて差し押さえされかねない。ドラマや映画、まんがであればそれはエキサイティングかもしれません。でも、一回しかない人生で、自分がその立場に置かれているのであれば、そんな極限状況が快いはずがありません。いつも戦々恐々としているスズメのような心構えになってしまっているのです。
そしてその心の中の苦しみは「自分がどれだけひどい踏み倒しをしたのか」と「何人からいくら踏み倒しをしてきたのか」に比例します。
誰かと話をしたいと思っても、連絡を取った瞬間から相手が怒り狂うことがわかっているような事態であれば、少なくとも自分から連絡をしたいとは思えません。
そしてお金がなくて人に言うことを聞いてもらうためには、脅すか、だますか、そのどちらかしか道はなくなってしまうのです。
これではやっていることはヤミ金と変わりません。借金で首が回らず、心を閉ざしてゆくその果ては、右を見ても左を見ても、みんな自分を嫌っている敵だらけのようにしか思えなくなってしまうのです。
これは快い感覚でしょうか。幸せでしょうか。けっしてそうではないはずです。
ましてや、人間は自分の感性で周囲の人間を判断します。要するに「人はみんな自分のことしか考えていない」だの、もしくは「だまされる方が、頭が悪い」だのと言ったようにしか世の中を見られなくなります。そして実際に「借りパク」や「踏み倒し」を繰り返してゆけば、当然、人間関係はどんどん疎遠になり、周囲からは嫌われて孤立してゆきます。
心は本来無限に広がっているものです。それにも関わらず、心がどんどん閉じてゆく。だれともつながることができなくなる。これは不幸を生む大きな要因になってゆくのです。
心がどんどん閉じてゆくと
当サイトもそうですが、借金で悩んでいる人は大抵が一人で債務整理について調べるものです。少なくとも笑顔になってみんなでワイワイ眺めるものではありません。
借金問題を抱えている人はそもそも、とても孤独です。
「家族にばれたら」とか「会社にばれたら」もしくは「友人たちにばれたら」と思うととても心細い思いをしてしまうことでしょう。
先ほど「借りパク」や「踏み倒し」の人の心についてお伝えしましたが、程度が軽いものであっても、やはり借金で苦しいと心を閉ざしてしまいます。
たとえば「ちょっと飲みにいこうよ」などと友人に誘われても、手持ちが心配なために断らなくてはいけなくなる。そういう思いが心のどこかにあれば、やっぱり打ち解けることはなかなか難しくなってしまうのです。
閉ざされた心は、言い換えれば地獄のようなものです。絶え間なく繰り返される怒り・悔しさ・情けなさ・みじめさ。こういうネガティブな感情を席巻されてしまっています。
では、どうすればここから抜け出すことができるのでしょうか。解決策はただ一つ。それは「心を閉じないと生きてゆけないような相手とは縁を切るべき」なのです。
何を言っているのだと思うかもしれません。心をゆるした途端に取立に遭う人もいるかもしれません。なけなしのお金を根こそぎ奪われるかもしれません。
それはきっと本当のことでしょう。でもそれは、本来は話が逆なのです。
「類は友を呼ぶ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人間は同じような傾向のものしか集まってきません。「借りパク」をすれば「借りパク」をするような人しか集まりません。債務超過で返済に悩んでいれば、やっぱり同じような傾向の人しか現れないのです。これではせっかく知り合いになっても、相手に心を許せるはずがありません。
でも、世の中というのはそう捨てたものではありません。心を閉ざさずに、お互いに信頼し合える人というのは、世の中には実はごまんと存在しています。
では、そういう人たちと出会うために何をすれば良いのか。答えは簡単です。「類は友を呼ぶ」のですから、自分がそのような人間になれば良いのです。ただそれだけで、自然と集まってくる人は変わってきます。そしてそれを素直に行うのであれば、いずれ必ず借金についてもなんとかしようとごくごく普通に思えるようになるでしょう。
心が通じ合うというのは、幸福な人生を送るためには欠かすことのできない要素の一つ。「どうしてこんなに苦しいのだろう」と思ったのであれば、まずは自分を変えてみましょう。いずれ必ず良い結果につながります。