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闇金業者の見分け方を知って危険を回避する

巧妙化する闇金業者の営業戦略

かつての「違法な悪徳闇金業者」は、金ピカの時計に派手なスーツ、パンチパーマヘアで高級車に乗り、強引で暴力的な取り立てを行なうというイメージでした。
ところが最近は、この手のわかりやすいキャラクターは鳴りを潜め、代わりにそこそこ品があって礼儀正しく、一見すると健全なサラリーマンと見違える「ソフト闇金」と呼ばれる闇金業者がはびこっています。
そのため、普通の金融業者なのか闇金業者なのかの判断がつきにくいケースが増え、中には知らずと闇金業者の罠に陥ってしまい、法外な利息の返済に何年も苦しむ人がいるのが現状です。
さらには、被害に遭っても違法な業者とは気づかず、被害届けがなされないために警察も実態を把握できないという悪循環を招いているのは、憂慮すべき事態といえます。

広告をチェックして分かること

一般の生活者は、闇金業者との接点はないものと思いこんで安心しがちですが、地方紙やアダルト雑誌、ギャンブル系の新聞や雑誌などには闇金業者が広告を掲載していることが多いものです。
通常、消費者金融などの業者がテレビや新聞、雑誌、チラシ、DM、インターネットなどに広告を掲載する場合は、業者の商号や屋号、賃金業法に基づく登録番号、電話番号やURL、メールアドレス、貸付金利および返済方式・期間・回数などを明示することが条件になっています。
特に、登録番号が記載されていない場合は、無登録で違法に営業している闇金業者である可能性が高いので注意が必要です。
なお、登録番号を検索することで社歴を調べたり、実際に存在する業者かどうかなどが分かったりするので、金融業者を利用する前にはぜひとも確認しましょう。

違法な金利システムの罠に注意!

闇金業者は、常識からは考えられないような甘いフレーズを用いて、お金に困って焦っている人を勧誘するのが特徴です。
「審査なし!即日融資」「他で断わられた人でも大丈夫!」「ブラックOK」「今なら海外旅行プレゼント」等々、ハードルを低くした誘い文句が目立ちます。
こうした広告コピーは、不当景品類及び不当表示防止法に抵触するだけでなく、都道府県条例違反でもあるので、これだけ見てもまともな業者とは言い難いことが分かるでしょう。
しかし、何といっても闇金業者の最大の問題は、利息制限法および賃金業法の定めをはるかに上回る、とんでもなく違法で法外な金利での貸付けを行なっている点です。
利息制限法においては、元本が10万円未満の場合の金利は年20%、などと上限を決めていますが、闇金の世界ではこうしたルールは完全無視されています。
俗に言う「トイチ」であれば10日で1割、つまり年利換算ではおよそ365%と、ぼったくり以外の何物でもありません。
闇金業者は、利用者の返済能力に見合わない多額の貸付けを行ない、利息の支払いを延々と続けさせることで利益を得ている違法な存在です。
悪質な闇金業者は事前によく見極め、絶対に関わらないようにすることで、自分と自分の生活を守りましょう。

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