トップページ > こんな被害に遭っていませんか? > 債務者と会社との関係について
こんな被害に遭っていませんか?
ヤミ金は家族と会社を債務者から奪う
ヤミ金に借金を申し込むと、ヤミ金は債務者の家族に加えて、債務者の勤め先を必ず抑えておきがります。これは一口に債務者と言ってもその家族構成が様々であるため。例えば債務者の両親への連絡先をヤミ金が知ったとしても、いざ取立の段階で債務者の家族から「子どもは子ども、自分は関係ない」とにべもなく跳ね除けることも珍しくないためです。これに引き換え、債務者当人の勤め先は「人質」としての価値は十分。会社に嫌がらせの電話を繰り返すことで債務者は解雇の危機にさらされるため、返済する可能性が高まるとヤミ金は見ているのです。
壮絶な会社への嫌がらせ
ヤミ金への会社への連絡は取立・督促に見せかけた「嫌がらせ」です。嫌がらせをすることで、社員が債務者に対して「早く返済をするように」と促す効果を期待しているのです。このため、ヤミ金から会社に連絡をする際、その内容は壮絶を極めます。具体的には数分数秒おきに絶えず取立の電話を入れ続け、債務者を出すように怒鳴る・脅すを繰り返します。のみならず上司を出せと喚き散らし、それに従うと、上司や役員に借金の肩代わりを迫ります。また絶え間なく取立のFAXを流し、かつ、複数名義で幾度も督促状を出してきます。場合によっては会社の前で社員を待ち伏せし、債務者に返済させるように脅してくることもあります。
これらはもちろん明確な業務妨害であり、法律違反です。しかしこれを行われると零細・中小企業では会社の機能そのものがダウンしかねません。大きな企業であってもサポートや担当部署が稼働しなくなる可能性もあるのです。
会社側としては会社の信用が毀損されたり、業務の遂行ができなくなったりするくらいならば、債務者を解雇する方が手っ取り早いと考えることもあります。社風によってはすぐに解雇の手続きに移ることもあるでしょう。契約社員であればそれは尚更です。そうして解雇された場合、債務者は収入がなくなり、さらにその間もヤミ金からの取立は続くため、再就職はおろかまともな生活はできなくなってしまいます。
ヤミ金被害者の最も恐れること
ヤミ金対策のご相談を受ける中で債務者が最も危惧しているのが、会社への取立です。会社の同僚や上司たちと築いてきた関係がすべて壊され、さらには明日の生活すらもままならなくなることの恐怖は社会人ならば誰もが理解できるはず。だからこそヤミ金としては債務者のその恐怖心を利用して、債務者から極限までお金を搾り取るのです。
では、ヤミ金に対して借金を返済すれば良いのかと言えばそうではありません。ヤミ金の言いなりになって返済をすることは即ち、ヤミ金からすれば「会社を人質に取っておけば、この債務者は幾らでも金を出す」と債務者から態度で示されたことと同義だからです。もちろん、ヤミ金の言うような高利でいつまでも利息を支払い続けることなど誰にもできません。結局のところ、いつかは破綻し、会社に取立・督促の電話が入ることになるのです。
迷惑をかけないために仕事を辞めたり、転職をしたりと言う債務者もまれにいるようですが、はっきり言ってそれは無意味です。債務者が仮に別の会社に移ったとしても、電話をかけられたり、突き止められたりすれば嫌がらせは新しい職場に及びます。いずれにせよ会社に被害が及んだ場合、FAXや電話番号は固定であり、公に知らせねば業務ができないため、債務者とヤミ金との問題が解決しない限り、半永久的に会社に迷惑を及ぼしてしまうことになりかねないのです。
もし上司や会社が肩代わりをしたのであれば
ヤミ金が会社に取立をする際、同僚や上司に債務者の借金の肩代わりを促してくるケースも少なくありません。もし会社の社長や役員が債務者と親しく、またヤミ金の額がさしたるものではない場合、善意で支払いを行なってくれることもあるかもしれません。
しかしこれは最悪のパターンの一つ。ヤミ金としてはここぞとばかりに高利を吹っかけて会社や肩代わりをしてくれた人のお金を根こそぎ奪おうとしてきます。幾ら支払ってもヤミ金は新たな催促を続け、これを断れば会社が営業できなくなるほどの嫌がらせを繰り返すのです。この結果、借金の肩代わりをしてくれた人は債務者に対し、怨嗟がとどまらぬことになるでしょう。ヤミ金に手を出すことは進むも地獄、留まるも地獄と言う状況に追い込まれかねないのです。
- 勤め先からの解雇を回避するには
- 一般的な債務整理事務所にヤミ金問題を相談した場合、会社からの解雇の回避を条件に含めると、ほとんどの弁護士・司法書士は「それは不可能です」とにべもなくはねのけることでしょう。だからと言ってヤミ金問題を放置するわけにもいかないはずです。
端的に申し上げて、会社からの解雇とヤミ金対策のどちらが大事かと言えば、これは圧倒的にヤミ金対策です。なぜなら会社を解雇されなかったにせよ、借金問題が残ってしまえば意味はないため。ヤミ金問題はきっちりと決着を付けない限り、たとえ転職をしたとしても永遠に債務者を追いかけてくるのです。
とは言え、勇気を出して弁護士・司法書士に委任した挙句、借金問題が終わっても明日からの生活の糧を得られなくなると言うのもとても苦しいはず。では、ヤミ金の言いなりになって何とか借金を返済すればヤミ金問題は片付くかと言えば、これも大きな間違いです。ヤミ金から借金をした場合、ヤミ金対策を行わない限り、ほぼ半永久的にヤミ金は債務者から搾取を続けます。
会社からの解雇・ヤミ金からの取立・借金地獄。いずれの選択肢も文字通りの艱難が待ち受けているこの状況において、シン・イストワールではこの問題を解決するために最も適切な手法を持っています。
大切なことはヤミ金問題に直面した際、債務者個人の独断で行動してしまわず、専門家に相談すること。それによってヤミ金問題のリスクは大幅に軽減できることでしょう。