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ヤミ金について知る
ヤミ金の正体を探る
債務者がヤミ金問題で最も心を煩わす点、それはヤミ金が放ってくる暴力にあります。正体も分からずに「刺す」だの「殺す」だのと言った脅迫を繰り返してくるヤミ金業者。債務者にとってその恐怖は、相手の顔が見えないことで倍増してしまうことでしょう。そこでここではヤミ金業者と言うものがいったいどのような輩なのかについて、法的な経緯も踏まえながらお話したいと思います。
チンピラ
チンピラは最も典型的なヤミ金業者です。また同時にヤミ金業者の中でも極めて悪質性の高いものです。彼らはやくざのような明確な反社会的勢力には属してはいないものの、元々その下部組織である非行少年や暴走族などの人間関係から力を伸ばし、やがては犯罪行為に手を染めるようになります。彼らの行う行為は脅迫・恐喝・暴行など枚挙にいとまがありません。振り込め詐欺や高級車の窃盗など、様々な犯罪行為の中の一つに俗に言う「ヤミ金」を組み入れているのです。
チンピラの考える「ヤミ金」は、債務者の思う「ヤミ金」とは似て非なるものです。債務者側は、例えヤミ金がいくら暴利であっても債務額分のお金をきちんと返済できるのであれば、それでヤミ金との関係は円満に終わると考えるのに対して、チンピラ側は、最初に手渡した数万円は呼び水に過ぎず、一度債務者にお金を貸したら最後、債務者の命がなくなる限界ギリギリまでお金を搾り取ろうとたくらんでいるのです。このため、チンピラ紛いの人間から融資を受けたのであれば、何よりもまず当所にご相談下さい。
消費者金融・元消費者金融
ヤミ金業者の中には以前に消費者金融に勤めていたり、また現在も消費者金融に勤務し続けていたりする者もいます。ことにH22年6月に貸金業法の改正が施行されて以降、かつて消費者金融に勤めていた者たちが、過払い金の返還などを避けるため、ヤミ金業へと転職すると言う流れが生まれました。このような者たちは金融関係の法律や取立の手段なども確立しており、債務者を厳しく追い詰める能力には秀でているものの、例えば当所のようなヤミ金対策に強い弁護士などが対策を講じた場合、ヤミ金側としては手の打ちようがないことが分かりきっているために割合あっさりと引き下がることも多いのが特徴です。
また、都(1)金融のように都知事の許可を得て正規の貸金業を営んではいるものの、裏でヤミ金を兼ねている業者や、会社そのものは正規の貸金業ながら担当者が個人的にヤミ金を営んでいる者も少なからず存在します。いずれにせよこれらは所在地がしっかりしている場合が多く、しっかりとしたヤミ金対策を行うのであれば、先方も逮捕を免れるために早急に逃げ腰になる確率が高いと言えるでしょう。
やくざ・暴力団関係
昔から高利貸しと言えばやくざ・暴力団が絡んでいることが定石。やくざが裏についているヤミ金の場合、ヤミ金業としてのシステムがしっかりとしている場合が多く、ヤミ金対策を行った場合、当所のようにスピードを重視した解決が必要となります。と言うのもあまりにもヤミ金業者を放置した場合、業者から強い威圧を受けて、形ばかりは「自主的」にタコ部屋や水商売などでの労働を余儀なくされる可能性もあるためです。やくざのタコ部屋と言うのは一度入ったら一般社会への復帰は絶望的。ちょっとしたヤミ金の嫌がらせなどとは一線を画するのです。このため、やくざが裏側にいるヤミ金問題ではまず何よりもすぐに当所にご相談されることをお勧めいたします。
内輪での同業者・その他
過去に摘発されたヤミ金には、ヤミ金業務を行いながら消防士や運送業者などを本職としていた者がいます。彼らは公務員や大手ゼネコン・建築業・運送業などを隠れ蓑にしながら内輪にいる同業者たちにヤミ金として融資を行なっていました。いわゆる「ソフトヤミ金」です。彼らの場合、先に借用書を書かせるようなごく内輪でのヤミ金を営んでおり、金利も極端に高いわけではないので摘発されにくいのが特徴です。このため、摘発に際しては多くの場合が「お金を貸してくれる人がいる」と人づてで情報が外部に出回り、その結果、ヤミ金として逮捕されると言うパターンがほとんどです。彼らの場合、本格的にヤミ金を営んでいる者もいればごくごく身近な関係だけでお金を貸している者もいます。このため、対策にはそれぞれの情報をしっかりと見極めた上で適切な戦略を取る必要があります。