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ソフトヤミ金について
一般的なヤミ金業者は、高い金利と脅迫・恐喝によって搾取を繰り返しますが、現在ではこの他に「ソフトヤミ金」と呼ばれる特異なヤミ金が出現してきています。
「ソフトヤミ金」はメディアが名付けた通称であり、現状ではまだしっかりと定義されているわけではありません。ただし、ソフトヤミ金と呼ばれるヤミ金には、大まかに分けて二種類の傾向があります。
一つは「威圧的」ではないと言う意味の「ソフト」。もう一つは「金利」「取立」が過酷ではない意味の「ソフト」です。いずれの場合も共通点は債務者心理をうまく利用して、事業がヤミ金であることそれ自体を債務者に自覚させないことが挙げられます。またそれに伴い、ヤミ金としての存在が極端に表に出にくいことが特徴となります。
ここでは前者の「威圧的」ではない、ソフトヤミ金について説明します。
特異な層を狙う「ソフトヤミ金」
従来のヤミ金は複数のサラ金から借金をしている人々、いわゆる多重債務者に対して高利で貸付を行い、また犯罪紛いの過酷な取立をすることで元金と金利を回収すると言う手口のものでした。
しかしながら現在、必ずしも金銭的に困窮していなくとも言葉巧みにターゲットに取り入り、債務者に高利での債務を負わせてその回収を行うタイプのヤミ金が台頭してきています。
ソフトヤミ金の被害者となるのは主に若い女性です。ヤミ金は優しい態度と言葉で巧みに女性の心情に取り入り、借金の回収もしながら、同時に債務者の個人的な悩み相談を行ってあげると言う独特の手口を用います。債務者の女性も多くは孤独や人間関係などで苦しんでいることが多いため、自分の悩みを聞いてくれる貴重な相手としてヤミ金に金融屋とは違う価値を感じ、場合によっては自分がヤミ金の被害者になっていることにすら気づいていないケースも多々あります。
多角的な視点が必要
女性に言い寄るタイプのソフトヤミ金は非常に実態が把握しにくいヤミ金です。理由として個人が単にお金を貸しているのか、ヤミ金として業務を営んでいるのかの判別が曖昧であることが挙げられます。
債務者の中には果たして自分がソフトヤミ金のワナに掛かってしまっているのかよくわからない人もいることでしょう。このような場合、一つ高い視点から多角的に問題を把握することで状況が明確になります。
例えばホストなどが水商売を営みながら、顧客を「いいカモになる」と目を付けることがあります。ホストにもノルマがあり、もし顧客が支払いできないのであれば、担当となるホストが売掛を立て替えねばなりません。このような場合、ホストが立て替えをする傍ら、高利で顧客に請求すると言うパターンもあるのです。
これは一見すると個人間のやりとりのように見えますが、実態はヤミ金業です。このように視点を一つ上にすればお金がどのように流れているかを判断でき、単なる個人への貸付なのか、ヤミ金なのかも判断することができるようになるのです。
ソフトヤミ金への入り口は
ソフトヤミ金は一般的なヤミ金である「090金融」や三流雑誌の広告、看板持ちの駅前宣伝などとは入り口が異なります。どちらかと言えば金融屋として融資を行うことを前面には出さず、まず相手と親しくなった後に「お金に困っているのなら」と言った流れで貸付をする傾向が強いのが特徴です。
とくに顧客となる女性が最初はお金に困っていなくともまずは親しくなり、その後に情と口先に物を言わせて、水商売や高額商品の購入などをさせることで被害者を金銭的な困窮状態に置かせます。その上で女性が返済に行き詰まった頃を見計らって「お金を貸してあげるから」となるのが定石です。
ソフトヤミ金はまず相手の信頼を得るところから始まり、支払いや購入の合間合間に情を挟んできます。これは明確な詐欺ではあるものの、一度信頼してしまった債務者としては相手をヤミ金業者と見なしにくいと言う面があるのです。
ソフトヤミ金かなと思ったら
ソフトヤミ金は、債務者となる女性がヤミ金に信頼を寄せてしまうため、被害がなかなか表に出てきません。場合によっては自分がヤミ金被害に遭っているとすら思っていないケースも少なくないのです。とくにヤミ金とのつきあいが長くなり、ヤミ金が債務者のプライベートにすら踏み込んでくる事態になると非常に危険です。債務者が精神的にヤミ金業者に依存するようになってくる可能性があるためです。このような場合、たとえ家族がヤミ金を引き離そうとしても債務者側がそれを許さないと言った可能性すら生じます。
- 自己判断はしない
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ヤミ金はあくまでも犯罪です。法定利息を超えた融資を行っていたり、水商売や風俗店などでの労働などをそそのかされたりした場合などは、まずは無料相談にご連絡下さい。当所ではそれが違法か合法か、犯罪として処理できるか否かも含めて総合的な勘案をすることが可能です。