信用問題とヤミ金
信用よりも信頼を
サラ金会社からの「信用」は時間が経てば戻ります。しかし、親しい人からの失われた「信頼」は簡単には取り戻せません。
「信用問題とヤミ金1」でも述べたようにヤミ金対策では債務者の信用は喪失しません。当所の場合、ヤミ金対策を行う際には金融機関は当然のこと、勤め先や家族との人間関係における信用をも失わないことを第一に考えています。
ただし、ここではその上であえて諫言を呈します。 多重債務者は皆同様に口を揃えて「信用を失いたくない」と述べますが、厳しい言い方をすればヤミ金に手を出している時点で、社会的な信用はもはやないに等しいのです。単純に述べると、ヤミ金に手を出した時点で周囲の人はもう誰もお金を貸してはくれないと言うことです。
債務者の方がいかに自分で「自分には信用がある」などと思っても、それは大きな間違いです。ヤミ金からお金を借りようなどと思う時点で、債務者は社会的な信用がゼロに等しいことに気づきましょう。なぜなら、その点を理解していないと債務者はヤミ金が直接的・間接的に述べる「信用が」と言う言葉にだまされてヤミ金問題に引っかかってしまうからです。
実際、ヤミ金は「信用がないから、あまり融資できない」などと言って貸付の総額を渋る傾向がありますが、これをヤミ金の本音で言い換えると「他のサラ金が融資をしない時点で多くの金額など貸せるはずがない」と言うことなのです。しかし債務者は「少し借りてしっかり返済すれば信用がつくんだな」とすっかり騙されてしまいます。
なぜこのような厳しい話をしたのか。それは多重債務で苦しんでいる方にヤミ金問題を起こしたり、またヤミ金問題の解決後に再び同じ問題を繰り返したりするような事態だけは避けて欲しいためです。
ヤミ金対策とは組織犯罪の対策の一種です。ヤミ金のような犯罪者を幾ら撲滅しても信用が減るはずがありません。しかし債務者がそれで信用が付くとか、失うなどと思うのはまったくの筋違い。一般的なサラ金でも複数社から借入をしていたり、また融資をサラ金から断られたりした時点で、債務者の「信用」など、もはやないに等しいと言うことを知っておかねばなりません。
ヤミ金問題で今現在、苦しい状況に置かれている方、または多重債務の返済に困り、ヤミ金に手を出そうと思っている方。そのような債務者の方に今現在残されているものは消費者金融からの「信用」ではありません。家族や会社との絆、つまり「信頼」なのです。
ヤミ金は取立を通じて、債務者の心の拠り所となる家族・友人・勤め先への信頼を粉々に打ち砕いてきます。だからこそ、ヤミ金の被害に遭った場合、ヤミ金・サラ金への「信用」幻想は一刻も早く捨ててしまい、そのかわり大切な人々への「信頼」を守りぬくように気持ちを切り替えねばなりません。そのために掲げる手段こそがヤミ金対策なのです。
ヤミ金も多重債務も同時に解決を
借金問題を一気に解決する「選ばれた人」になるつもりがありますか?
例えヤミ金問題が解決したとしても、サラ金への多重債務を続けていては借金生活の繰り返しになりかねません。
ヤミ金から取立を受けるのは債務者にとって地獄のような苦しみです。しかし、せっかくヤミ金対策を行なってヤミ金問題を解決させたとしても、ヤミ金に手を出す原因となった借金問題そのものを解決しなければまたすぐにヤミ金問題のリスクが生じてしまうのです。 これは病気に例えればすぐにわかるはず。ヤミ金対策は痛みを散らす鎮痛剤と同じです。ガンの痛みを緩和するために鎮痛剤を打った場合、確かに一時的に痛みは和らぎますが、ガンの病巣そのものを除去しなければ同じことの繰り返しなのです。
- 強い決意を持てる人はヤミ金対策を行った人の中でもわずか5%に満たない
- 先の項目で多重債務者について厳しい話をした理由はここにあります。借金問題を解決し、元の生活に戻るには強い精神力が必要です。この精神力とは地道な努力と言うよりはむしろ、例え目の前にサラ金のネオンが瞬いて債務者を誘惑してきても、もう二度と借金はしないと言う強い決意のことです。
実のところ、この強い決意を持てる人はヤミ金対策を行った人の中でもわずか5%に満たないのです。もう二度と借金をしない決意が本当にある人、またヤミ金に二度と関わらないと心から思う人はご相談下さい。
お客様が誠意を持ってヤミ金との決別を心に誓うのであれば、当所は心からお客様のご相談に応じ、借金問題の解決に向けて全力で応援することをお約束いたします。