トップページ > ヤミ金について知る > ヤミ金はここであなたを罠にはめる
ヤミ金について知る
ヤミ金とは単に高利で貸して取り立てるだけの存在ではありません。彼らは正規の消費者金融に擬態しつつ、街頭や雑誌・ダイレクトメールなど、様々なところに、蜘蛛の巣のように広告の網を張り巡らします。そうして何も知らない顧客が借金を申し出るが最後、債務者のその時々の債務状況に応じて幾段階にも分けてさらなる借金を重ねさせるのです。
ここではヤミ金が債務者を罠にはめる際に見せる「きざし」について解説します。これを学ぶことでヤミ金問題を未然に防げることはもちろん、ヤミ金が新たにあなたを罠にはめようとする際、それに気づくこともできるはず。のみならず、今後ヤミ金がどのような態度に出てくるかも事前に予想できるようになるはずです。
広告・勧誘
借金のない人は見つけにくい
ヤミ金の広告には一つの特徴があります。それは「借金を持たない人や興味のない人にはあまり目に留まらないものである」と言うこと。ヤミ金の広告はモビットやアコム・プロミスのように電車の中吊りやCMなどに出稿するのではなく、駅前のプラカード持ちやスポーツ紙・三流ゴシップ誌の広告欄・ダイレクトメールなどを利用していることがほとんど。地方であればパチンコ屋に停めてある自動車のワイパーにチラシを挟むなどと言うこともあるようです。
名称がおかしい
ヤミ金の名称にも特異な特徴があります。それはどこかで聞いたような名称であること。例えばモビットとプロミスを掛けあわせて「モビミス」などと言う名前があるかもしれません。アコムとレイクを掛けあわせて「アコク」と言うような名前かもしれません。また場合によっては三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などの名前を借りることもあります。
いずれにせよ、これらは安心感を顧客に持たせるための罠。例えば「悪徳金融」と書いてある消費者金融からお金を借りるよりは、どこかで聞いた大手消費者金融や大手企業の系列からお金を借りたいと考える方が普通です。この裏をかいてヤミ金はわざと安心感を持たせる名称を作りたがるのです。
文言がおかしい
ヤミ金の広告にはどことなく一般の金融とはかけ離れている文言が踊っています。例えば大手消費者金融と比較するとありえないような低金利であることがあります。また「開店直後につき」と言ったパチンコ屋のような文言が踊ることもあります。この他、正規の消費者金融として登録していると謳いながら、その番号を調べるとまったくのデタラメであることも珍しくありません。登録をしてはいるものの、いわゆる都(1)金融であることもよくあります。尚、連絡先の番号が090や080のような携帯電話が記されている場合、これは完全にヤミ金ですので連絡は控えた方が賢明です。
審査
審査が極端に早い
ヤミ金の審査は極端に早いのが特徴です。なぜならヤミ金から借入をする人の多くは一般の消費者金融からも複数借入をしており、既に返済に行き詰まっている可能性が高いため。もとより多重債務に陥っている人を相手に融資を行うため、住所・氏名・借入件数と総額がわかれば、後はほぼ問題なく融資を行います。ヤミ金業者が嫌がるのは別のヤミ金から借入を行っており、双方の取立がバッティングするときだけです。このため、ほぼ無審査に近いかたちで審査は終了します。
書面にしない
ヤミ金は証拠を残すことを嫌がります。このため、ヤミ金業者の一部には借入や返済日時などの重要事項を一切書面にしないところも少なくありません。またヤミ金の特徴として債務者の携帯電話の連絡先をチェックする点が挙げられます。これは書面をしたためないかわりに債務者の家族・勤め先・友人などを抑えておき、後日、債務者が滞納をした場合、彼らを脅すことで債務者の返済を促すための、いわゆる人質的な要素を得るためです。
融資
手順が複雑
消費者金融などの貸金業務は顧客に手間を掛けさせないようにシンプルな仕組みで融資を受けられるように作られています。反面、金貨金融やカードの現金化のようにキャッシュバックを行うことで現金化をもたらす業者はとかく手続きが煩雑。商品を買ったり、ツケを利用したり、再度の査定と売却を行ったりするため、顧客側としては「どうしてこんな手間を」と思うこともあるでしょう。これは法律の抜け穴を突くために、架空の商品の売買を幾度も繰り返すと言う手間を踏んでいるためです。このように一般的に見て分かりにくかったり、また普通ではない手順を踏ませたりするような業者はヤミ金だと思って間違いありません。
キャンセル料金
債務者が融資を受ける際、相手がヤミ金であることに気づいたり、到底返済不可能な金利で融資の説明をされたりしたことで、借入を辞退することも珍しくはありません。しかし、一度融資の話を受けてから面と向かって断るとヤミ金側は激高し、お金は用意してあるのだからキャンセル料金が必要などと威圧してくることがあります。実際、ヤミ金がキャンセル料金を求めてくるケースは少なくないのです。しかしこれは単なる恐喝に過ぎません。きっぱりと断って帰ってくる勇気を出した方が後々大事にはならないため、どれだけ相手がゴネても、きっちりと断りましょう。
初回金利
融資を受けると同時に金利を引かれると言うのはヤミ金によくある特徴。仮に10万円をヤミ金からトイチで借りた場合、融資を受けると同時に初回分の金利を引かれて9万円しか借りることができません。さらにその場で初回分の金利として11万円を借りたと言う借用書を書かされることもあります。このため、口頭ではトイチと言いながら実際には10日で二割・三割と言った暴利を貪られていることになるのです。
紹介・一本化
紹介
ヤミ金から借金を望む時点で既にほとんどの債務者が多重債務に陥っています。ヤミ金もそれが分かっており、そう遠からず債務者が破産することを確実視しているのです。しかし、幾度か返済をしたにも関わらず、ちょっとした事情で返済が詰まった場合など、ヤミ金側から見てまだ信用余力があると思われている場合、ヤミ金によってはすぐに取り立てには移らないこともあります。その場合、系列子会社を紹介し、紹介料として手数料を貰うなど、足が付きにくいかたちでお金をピンハネすることもあるのです。
一本化
紹介とは逆に「この債務者はもう破産目前だ」とヤミ金が踏んだ場合、正規の消費者金融の借金をすべて一本化して肩代わりするとヤミ金側から申し出ることがあります。そのかわり、債務者には俗に言うタコ部屋で建築労働をしてもらったり、水商売で働いてもらうなど、軟禁に近い生活を強制することもあります。この場合、一度現場に入った債務者は借金を返済しない限り外に出ることができなくなるかわり、他のサラ金からの取立もなくなるため、債務者としては多重債務の一本化を受け入れても良い気持ちになることも少なくないようです。しかし、端的に申し上げますが一本化の提案などはすべてウソです。借金を返済するまで半永久的に逃げ出さないための口実として借金の一本化を引き受けただけで、ヤミ金側としては「どうせ二度と社会に戻ってくることはできないのだから」とウソをついて債務者を騙していると言うことを肝に銘じておきましょう。
返済
返済させない
トイチやトサンなど法定金利を超過してはいるものの、口頭でも約束を守って融資を行なっているヤミ金の場合、金利が彼らの儲けのカギとなります。このため、例えばトイチで10万円の融資を受けた場合、10日後きっちり11万円を返済されてはさしたる儲けにつながりません。そのような場合、ヤミ金側は適当な理屈をつけて返済をさせないと言う手段に出ます。一例として「返済の場合、前日までに連絡が必要」などと言って返済を受け付けないと言うもの。これらはシステムと言うよりは金利を引き伸ばすためにその場その場でヤミ金が言い訳をしているに過ぎません。返すつもりだったのにヤミ金が受け取らないのであれば、当所にご相談下さい。元本も含めて返済は不要となります。
融資時と金利が異なる
ヤミ金の言葉は一切信用できません。彼らは嘘を吐くことを前提にヤミ金を営んでいます。だからこそ嘘を吐かれた証拠を残さないように書面や固定電話などを持たないようにしているのです。このような者たちが口頭で述べた金利などはまるであてになりません。とくに「広告・勧誘」の項目で述べたように極端に低金利で融資をするなどと言う文句の場合、必ずそれは破られます。また金利と言ってもヤミ金業界においてトイチやトサンはまだマシな方で、1万円を借りたら翌日には60万円にまで金利がついたと言うようなケースも中にはあります。このようにヤミ金とは何一つとして信用できない犯罪者集団であると言うことをしっかりと頭に入れておきましょう。
上記のようにヤミ金は顧客が融資を受けると幾つもの段階に分けて、債務者からお金を搾り取ろうとしてきます。本来ならば望ましくはありませんが、万一ヤミ金と折衝しなければならない事態に陥った際には、ヤミ金業者の言葉に注意してみましょう。ヤミ金は相手を騙すことを信条としているものの、それでもどうしてもボロを出さざるを得ない箇所と言うものもあるのです。とくに相手が言葉を濁したり、不条理な事を述べた場合、そこが新たなる罠となる確率が高くなります。
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これらを知っておくことで、とっさの場合にも「危険だ」と反射的に反応できるようになるはず。そこで危ないと感じたのであれば、すぐに当所にご連絡下さい。今の状況をそのままお伝えいただくだけで、当所では迅速にヤミ金解決へと着手することが可能となります。