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ヤミ金について知る

ヤミ金業者とその手口

ヤミ金とは「金貸し」ばかりではありません。

ヤミ金に対する世間のイメージと現実のヤミ金とではその中身も行動もだいぶかけ離れています。人に害を為す虫にも様々な生態・行動があるように、ヤミ金も一般的なものからあまり表社会に出てこないものまで、多種多様な手口があるのです。高利でお金を貸し付け、返済ができなくなった人を追い詰めてあらゆるものを一切合切奪ってゆく。そのような言葉でのみ、ヤミ金業者を定義付けていると思わぬかたちで金融詐欺に遭う可能性が生じてくるのです。

ヤミ金の様々な形態

今の時代、ヤミ金は単なる高利貸しばかりではありません。高利貸しであると思わせないための手練手管にも長けているのが現状です。例えば最近インターネット内でよく見かける「クレジットカードのショッピング枠の現金化」。この業者は「違法ではありません」と声高に謳っていますが、その実態はヤミ金融と大差ありません。実際、現金化業者の言葉を鵜呑みにしたところ、途中でトラブルが発生し、結局、カード会社にも連絡はできず、警察にも相談できず、お金だけを騙し取られて泣き寝入りと言ったケースもまま見受けられます。

このような手口を変えたヤミ金に関わらないため、少しでもあやしいと思ったものには近づかないこと。それがまずはヤミ金に引っかからないための第一歩なのです。

オーソドックスなヤミ金のタイプ

090金融

090金融は最もポピュラーなヤミ金業者

090金融は最もポピュラーなヤミ金業者です。ヤミ金業者は債務者及び警察などから居場所を特定されることを極端に嫌がります。このため、基本的には固定電話などを設置せず、携帯電話で連絡を取って融資を行います。また、融資や振込に使う携帯電話自体も不正に取得したものがほとんど。返済ができなくなった債務者に携帯電話を作らせ、それを使用しています。このため、090金融は名称・電話番号も頻繁に変わります。尚、彼らは電話の使用料金なども支払いません。その請求はもちろん債務者にゆきます。もしヤミ金から携帯電話の作成などをほのめかされた場合、話を濁して一旦連絡を切りましょう。犯罪の片棒を担がされたとして後々警察に逮捕されるリスクがあるためです。ただし、ヤミ金から携帯の作成を依頼された際、その場できっぱりと断ると、ヤミ金側は嫌がらせをしてくる可能性が生じます。ですので、あくまでも検討すると言ったかたちでその場を濁すことが大切です。

都(1)金融

都(1)業者にはヤミ金が多くひそむ

都(1)金融は数が多いわりには正規の消費者金融との判別がつきにくいため、最も紛らわしいヤミ金だと言えます。都(1)とは東京都知事の許可を得て正規の消費者金融として登録を済ませて1年未満の貸金業者であると言うこと。このため、都(1)表示がされているからと言って必ずしもヤミ金であるとは言えません。ただ、非常に信頼度が低いと言うことが挙げられます。実際、登録業者として所在地があるにも関わらず、都(1)金融としてヤミ金を不法に行なっていたり、また平時には一般的な正規の消費者金融として法定利息に則った融資を行なっていたりするものの、例えば債務者が滞納を始めた場合、担当者が「個人的」にヤミ金融資を行うなどと言うパターンもあります。都(1)は登録業者としては不法ではないものの、非常に信頼度の低い金融屋であり、ヤミ金である確率も高いと見ておく方が賢明です。

物品購入と売却を経由するヤミ金

クレジットカードのショッピング枠の現金化

カードの現金化は現在拡大しつつあるヤミ金の一種

クレジットカードの現金化は近年大きく伸びてきているヤミ金の一種です。その手口を紹介しますと、クレジットカードには一般的にキャッシング枠とショッピング枠の二種類の融資枠があります。しかし現金化ではショッピング枠を用いて融資を行います。カードの現金化の場合、まず業者に連絡を入れると例えばデジタルカメラやパソコンパーツなど特定の高額な物品を購入するように指示され、次いでそれを業者の指定する先に郵送すると商品購入額の9割程度の金額で買い取ると言うのが謳い文句です。しかし実際にはヤミ金から言われた品物を購入した途端、8割引でないと買取ができないと郵送先に言われたり、また郵送料・査定料などの名目で次々と手数料を取られて買取金額が微々たるものとなったりなどトラブルが尽きません。さらにこの問題を公にするとカード会社から利用規約の違反としてカードの停止を命じられるため、多くの人が泣き寝入りに陥っていると言うのが現状なのです。

金貨金融

金貨金融は最高裁からヤミ金であると断定された

金貨金融は警察からの摘発を逃れるため、ヤミ金なりに知恵を絞った金融手法だと言えます。金貨金融の仕組みは少々複雑。まず融資を受けたい顧客は業者の指定する金貨を買い求めます。とは言え、お金がないから融資を受けにきた顧客ですから金貨を買うお金などありません。そのため、金貨業者は「つけ」でお客に金貨を売りつけます。「つけ」の支払いは1週間後~10日後が一般的。この後、顧客は金貨を受け取りますが、直後にその金貨を「つけ」で売ってくれた業者に買取を求めます。そうすると顧客は買った金額の7割程度の金額の現金を受け取り、業者は金貨を手放すことなく、金貨の金額を10日後に支払って貰うと言うものです。単純に考えればこれは「金貨金融」とは銘打っているものの、10日後に三割の利息分さえ貰えれば、別段商品は別に「金貨」である必要はなく、お菓子の空き箱でもマッチ棒でもなんでも構わないわけです。このため、悪徳商法として訴えられた金貨金融は初めのうちは合法であると力説していたものの、逮捕・起訴後に裁判所より「いわゆるヤミ金である」との判決を下されました。現在では金貨金融そのものは目減りしているものの、上述したように金貨に限らず、物品を経由させて融資につなげる形式のヤミ金は諸々登場しています。尚、上に述べた「クレジットカードのショッピング枠の現金化」などは金貨金融の手口を変えたものであると言えます。

チケット販売・故買屋

悪徳なチケット販売では足元を見られて騙されることも

これも上述した「ショッピング枠の現金化」に近いシステムです。そもそも故買業者もチケット販売も違法ではありません。例えばチケット販売業者の場合、よく駅前などで新幹線や航空機の切符、ビール券の買取・販売のチラシを出しているのをごく普通に目にすることができるはずです。ただし、チケット販売の中にもヤミ金に該当するものは存在します。これは一般にはさほど流通していないようなチケット。ただし、何か特別なものや、いわゆる「レアもの」であるわけではありません。他のチケット屋ではほとんど見かけず、また売却したとしても二束三文で価値のないようなものを媒介に先の「カードの現金化」や「金貨金融」のようにツケやカードで購入をして、店にそれを再び売却すると言うもの。このため、買った金額と売却した金額の差額分が業者の取り分となり、それを後に返済することで顧客は現金を手に入れると言うものです。ある意味で「カードの現金化」や「金貨金融」の元になった、物品経由型ヤミ金の原始的な亜種であると言えるでしょう。

その他の融資金融

物品の売買を見せかけた手口で高利貸しを営む場合、商品はどのようなものでも構いません。ただし、世間的にはあまり流通していないか、さもなくば高価なものを間に噛ませることが多いようです。実際、レアなプラモデルや骨董品など、一般的には価値があるのかないのかわかりにくい商品を間に挟むヤミ金は時折散見されます。いずれにせよ、これらの融資のシステムは先に述べた「チケット販売」の手口を基本にしています。ですので、まずは「チケット販売」の手法をしっかりと読むこむことでヤミ金対策を行うことが大切です。

架空請求系のヤミ金

インターネットサイト

架空サイトは無視が一番

架空請求の手口は昔から存在しています。これそのものはいわゆる「金融詐欺」であり、ヤミ金業者とは一線を画すものの、問題はここに詐欺師が「利息」を絡めてくると言うことにあります。例えば使った覚えもないアダルトサイトの架空請求や、やにわにパソコンのモニタにアダルト画面が表示され、振込を行わなければ画面が消えないと言った手口などが挙げられます。これらに連絡をしてしまうと、放置したところで利息分を延々と上乗せされて督促されたり、逆に支払いを行うと、芋づる式にさらにお金を取られたりする可能性も生じてきます。これらの他、直接的にヤミ金とは言えないものの、ほとんど中身のない情報を言葉巧みに操って購入させるような詐欺も横行しているため、インターネットを扱う場合には注意が必要です。

架空の債権回収

実在しない債権回収会社から支払いを求められ、それを断ったところさらに利息を上乗せされて請求されるケースなども存在しています。このような業者にお金を支払うとヤミ金業界に名簿が流されてしまい、さらなる詐欺に引っかかりやすくなってしまいます。怪しいと思った法人などはまずはその真偽をインターネットなどでしっかりと確かめることが肝心です。

押し貸し

押し貸しを兼ねるヤミ金業者は少なくない

ヤミ金業者や街頭での懸賞・質の悪い企業を経由した通信販売などで銀行口座などの個人情報が漏れた場合、身に覚えのない相手から一方的にお金が振り込まれてくることがあります。このお金は使ってはいけません。後日、お金を振り込んだ相手から連絡が来て「×月×日にご融資した金額につきまして」と利息を含めたお金の支払いを一方的に求めてきます。これを断ると脅迫や恐喝が始まります。これはある意味でヤミ金業者の中でも最も悪質なパターンだと言えます。これらの押し貸しを受けた場合は警察に相談をするか、それでもらちがあきそうにない緊急の場合、当方にご連絡下さい。

法人向けのヤミ金

街金・システム金融

街金やシステム金融は企業向けのヤミ金です。一般的に中小企業が融資を受ける場合、代表取締役などが保証人となります。このため、例えば銀行からの融資が受けられなくなった後は商工ローンや代表が個人的に消費者金融などから借金をすると言うことがほとんど。それでも資金繰りがうまく行かない場合、街金やシステム金融などが近寄って融資を囁いてくるのです。

彼らの基本的な仕組みは一般的なヤミ金と同じであり、その所在地を明かさないことがほとんど。電話一本で融資を受け、手形や小切手などを法人名で郵送させます。ただし、その利息は個人向けのヤミ金よりもさらに暴利であり、概ねトゴ(10日で五割)を超える利息となっています。

また街金やシステム金融に手を出した法人はその時点で倒産がほぼ確定していることを彼らも承知しているため、借金の滞納などは一切許しません。このため、不渡りを出した時点で残債をすべて回収すると言うことを目論んでいます。また先に述べたように法人が倒産した時点で回収のめどを代表取締役などに移し、今度は個人相手のヤミ金業者に変貌することもよくあるパターンだと言えます。

そこでシン・イストワール!
怪しい金融詐欺に引っかかった場合には

金融詐欺に引っかかった場合、まずは当所にご連絡下さい。金融詐欺師は初めのうちは言葉巧みに少額を振り込ませつつ、さらに様々な理屈をつけては芋づる式に標的の資産のすべてを奪おうとしてきます。このため、「怪しい」と感じた時点で当所に無料相談をしていただければ、当所に直接ヤミ金対策を依頼しない場合でも、以降、金銭的・社会的にキズを受けずに済みます。しかし、あまりにも個人情報が漏れてしまった場合、もしくは威圧的・脅迫的な態度などに出た場合は、当所が以降の問題を解決に至るまですべてお引き受けいたします。

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